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自分用備忘録。主にアイドル。

カラフト伯父さんの感想、伊野尾慧の魅力

今までなにかイベントごとがあっても、誰かの感想を見て「ああ〜そうだったそうだった!分かる〜!」と共感して終わっていた私がブログを開設し、感想を書くまでに至った舞台。

それが自担(Hey!Say!JUMP 伊野尾慧)の初舞台で初主演の『カラフト伯父さん』だったことを誇りに思うとともに、拙い言葉で私なりの感想を書き連ねていきたい。

この記事を読むにあたり、私が昨年からのファンであること、過去のインタビュー記事などを振り返り見ていないことを念頭に置いていただけたら幸いです。また、このことでJUMPファン並びに伊野尾担の方の気分を害してしまったらすみません。先に謝っておいたので、読んで気分が悪くなられても責任は取りません!!

 

1.演者としての伊野尾慧について

舞台を見る前、グッズの列に並びながら私は友達にこう言ったと思う。

「あ〜緊張してきた!どうしよう!」

この緊張は『自担に会えちゃう!ドキドキする!』の意味で使っていたのだが、そんなドキドキは舞台が始まってすぐに消えていった。

確かに、最初にトラックから降りてきた姿を見たときは、席が舞台下手側前列だったため「近い!」「背大きい!」と心の中ではしゃいでいたのは事実。しかし、コンビニ袋を片手に自分の家を見渡しため息をついた彼を見た途端に「ああ、これは私の知っているキラキラな伊野尾慧じゃない」と頭を殴られたほどの衝撃を受けた。

冒頭は、カラフト伯父さんが家に来るまでの間、徹(伊野尾慧の役名)がため息をつき今の生活に希望も何もないといったような演技をするシーンとなっている。そのシーンで徹は、トラックを気だるげに降り勢い良く戸を閉めたり、何度スイッチを入れても点かないストーブを蹴飛ばしたりと、自分の生活の一部に対しても苛立ちを隠しきれない行動をとる。そして、カラフト伯父さんがやってきて徹に「久しぶりだなぁ!元気だったか?」と声をかけても無視をし続けた後に、ようやく初めて徹が口を開く。

神戸弁の大きな怒号が劇場に響き渡る。

その瞬間、本当に目の前で演技をしているのは伊野尾慧なのかという焦燥感を覚えた。

私は彼が演技している姿を見たことがなく、また観劇も初めてであったため、生の演技の迫力に完全に気圧されてしまっていたのだと思う。

その後も、カラフト伯父さんに掴まれた腕を振り払う際の表情、最終的にカラフト伯父さんに激昂し掴みかかって糾弾するうちに段々と本音が出てきて泣いてしまうまでの流れ、最後にわだかまりが解けてはにかむ笑顔と、見たことのない姿をそりゃあバンバン見せられる。

しかし最初に感じていた焦燥感は物語が進んでいくにつれて徐々に薄れていき、劇場が明るくなった時には幸福感と充実感で心が満たされていた。

初舞台初主演にして、寂しさに覆われた街で孤独に暮らし、この環境を作ったカラフト伯父さんを憎みつつも、その反面で歳は重ねたけれど心は子供の時のままヒーローであるその人を求めているという役を演じきった伊野尾慧。

幕が下り、拍手喝采の中現れて笑顔でお辞儀をする彼は、舞台に関するインタビューで『新しいことに挑戦するのは嬉しいし楽しい』『いつもと違う姿を見せたい』と答えていた全てをやってのけた誇らしげな笑顔にも見えて「ああ、この人を見つけてファンになれてよかった」と思わせてもらえた。

 

2.カラフト伯父さんという舞台について

はじめに、私は舞台というものを見たことがないです。そして記憶力が悪いのでセリフなど違うところがあるかと。

舞台は震災後の街。もちろんセット組されている徹の住む街工場も寂れておりその雰囲気が滲み出ている。けれど私がその街の雰囲気を詳細に脳内に描くことができたのは「この街は静かね。誰もいないみたい」という仁美(カラフト伯父さんの愛人)の言葉と、窓や玄関から差し込む朝日や夕日の光があったから。

私が想像していた舞台は、物の配置などを暗転の間に少しずつ変えて場面転換をするもの。だから、劇場内に入ってまず「こんなガッチリした設定のセットで、しかも演者は3人でどうやって展開していくんだろう」と不思議に思っていたのだが、結果終わってみれば世界観に惹きこまれていた。

徹が1人取り残されていた、静寂に包まれた街。そこにカラフト伯父さんと仁美が押しかけてきたことによって、徹の日常が喧騒に包まれ、そして止めていた徹の時間が嫌でも進むことを日の光の変化で表しているのかなあと。

また震災の経験から布団に寝転がって寝ることができず、トラックの中で毛布に包まって寝ている徹。中盤でカラフト伯父さんに「なんでそんなところで寝てるんだ」と聞かれ「関係ないだろ!」と一喝し毛布をカラフト伯父さんの元へ置いたまま走り去る徹。最後のシーンではその毛布を徹自身が物干し台に干す。この流れで毛布が徹の孤独の象徴として扱われていて、最後にはその孤独から脱却したんだなと感じ、思わず涙が。雪もずるいよなぁ。

もちろん全編通すと、カラフト伯父さんはとても自分勝手な人で徹も仁美も振り回されつづけているし、『ほんたうのさいわい』といって母親の死を綺麗なものにし、徹を1人にしたのも許せない面もある。

だけど、カラフト伯父さんの言い分もわからなくもないところがなんとも現実味溢れるなあと。ああいうお父さんって多いんじゃないかな。

 

とりあえず2回目の観劇前に書いておきたくて、雑な記憶で自分の記録として。前にtwitterでもツイートしたけど、この舞台を舞台の知識もなく、伊野尾慧の演技力も知らず、あらすじさえよくわかってないまっさらな頭で見られたのは財産だった。2回目は細部まで覚えてられるといいな!

あと!!!声を大にして言いたいことが2つ!!!伊野尾慧に「バナナ」ってセリフをありがとうございます!!!運転シーンをありがとうございます!!!!!

ドンドンドン パフパフ〜♪